日本口腔外科学会
終身指導医・認定医が在籍
口腔がんは口内炎や歯周病などと間違いやすく、発見が遅れてしまう方も少なくありません。「ただの口内炎だろう」と自己判断せずに、異変を感じたら早めに受診しましょう。
当院は日本口腔外科学会 終身指導医・認定医が在籍しております。これまで多くの口腔がん治療に携わってきた経験を活かし、早期発見・早期治療に努め、皆さまの健康を守ります。
口腔がんとは
口腔がんとは、おもに舌や舌の下側、歯ぐき、頬の粘膜などにできるがんです。原因はさまざまですが、とくに喫煙や過度の飲酒習慣のある方の発症リスクが高いといわれています。
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口腔がん検診が重要な理由
あまり知られていませんが、日本は口腔がんの死亡者数が増えている唯一の先進国です。その理由は、検診率が低く、発見が遅れてしまう人が多いからです。口腔がんは進行すると手術で舌・顎・頬なども切除することになるので、食べる・話すといった口の機能が損なわれ、生活にも大きな支障が出てしまいます。
初期のうちであれば、手術のいらない簡単な治療で多くの方が完治します。命と快適な生活を守るためにも、口腔がん検診を定期的に受けるようにしましょう。口腔がんになりやすい?
発生リスクチェック- 1日10本以上の喫煙習慣がある
- お酒をたくさん飲む
- 入れ歯が合わず、痛みがある
- 歯磨きがきちんとできていない
- 舌や口の中をよく噛んでしまう
- 身体のどこかにがんができたことがある
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口腔がんは防げる病気です
口腔がんは、ほかのがんと違ってご自身で直接見ることができるので、早期発見・早期治療しやすいともいえます。がん化するまでに通常5年~10年はかかるため、がんになる前の「前癌病変」の段階で治療ができれば、口腔がんを発症することはほとんどありません。
口腔がんは自身の心がけで「防げる」病気ですので、年に1度の口腔がん検診をおすすめします。それ、口腔がんかも?セルフチェック
- 口の中に白や赤などの変色が見られる
- 口の中に腫れやしこりがある
- 口内炎がなかなか治らない
- 食べ物が口の中でしみる
- 食べ物が以前より飲み込みにくい
- 口の中や唇がしびれる
口腔がん検診でやること
視診・触診・CT撮影
「お口の中に変色などの異常がないか」を目視でチェックします。さらに、しこりや腫れ、盛り上がりなどを触診でチェックします。視診・触診の結果、必要であればCTを用いた画像検査も行います。
病理検査
がんが疑われる病変があった場合に、当院では麻酔をして病変の一部を少し切り取り、顕微鏡で病理像を確認する「病理検査(生検)」を行いより的確な診断をいたします。採取した検体は、提携している大学病院の病理診断科にてくわしく検査します。